てがみ: qatacri at protonmail.com | 統計 | 2024

202407900

型破りな人を主軸にした小説のあるあるに「シリーズ化されたりして連載が長期化すると、巻を重ねるごとにその人が普通になっていく」という現象がある。多くの場合、初期に描かれるのは型破りな人物そのものというより、型破りな人物がいることで起きる事件や周りの人が受ける影響だ。

ところが物語は長くなると出来事より人物の比重が大きくなっていく。アイコニックな存在であった人物そのものにフォーカスする必要が出てきて、行動原理などが読者に理解できる範囲に収まっていないと物語として成立しなくなってくる。