二次利用が許可されている創作物の利用条件において、宗教・政治利用が明示的に禁止されていることが増えた。プログラムのソースコードなどと違い、ある種の創作物は利用のされ方によって色がついてしまう。これらを禁止する気持ちはよく分かる。
一方で他の一般的な条項と比べると、かなり具体的で踏み込んだ特異な内容でもある。色がつく可能性はいろいろ考えられる中で、これだけ名指しせざるを得ないほど厄介な問題なわけだ。宗教と政治に共通していて、他にはない要素とは何だろう。
宗教と並置されるときの「政治」は別にアローの不可能性定理とかの話ではなく、もっぱら政治イデオロギーのことだ。共通するのは科学的、あるいは合理性から説明できない個人的な信念、ということになるだろうか。しかしそんなもの、食べ物の好き嫌いだって似たようなものだしなあ。