スポーツなどでトップレベルの実力を持つ人が、ときに不正に手を出してしまう理由が分からなかった。人格がどうとかに関係なく、実力が高いほど不正して勝つことを無意味に感じそうなものだ。
最近「技能を極めたい」という動機と「勝負に勝ちたい」という動機は似て異なるものらしいと理解した。そしておそらく、トッププレイヤーになるためには両方の動機を強く持っている必要がある。後者には不正して勝つことも手段の一つに入ってきて、ときに理性が負けてしまう人も出てくるということなんだろう。
そういう意味で、「不正してでも勝ちたいという感覚が分からない」という人は競技に向いていないのかもしれない。