私の考えるインターネットの面白さって、それこそヘンリー・ダーガー的な人でも作品をアップロードする可能性があって、それが地球の裏側にいる縁もゆかりもない人の目に入る可能性があることだった。もうそういうインターネットは存在しないし、たぶん戻ってくることもないだろう。まあ最初から存在しなかったのかもしれないが、そういう雰囲気というか、期待みたいなものはあったんじゃないかと思う。
インターネットが昔より悪くなったとは思っていない。素晴らしいコンテンツは間違いなく増えている。実際のところ我々にはダーガーの作品より、読み手を意識して作られた作品の方が面白いのだ。