空き家を調べてみた第一印象は、「意外と強気の値付けがなされているし、そこそこ売れているっぽい」である。住宅の価値は 20 年もすれば 0 になると聞くし、人口は減少しているのに総住宅数が増加しているとなれば価格崩壊が起こるのは必然に思えるが、実際はそうなっていない。なぜか。
まず、「住宅の価値は 22 年で 0 になる」というのは税金などの法律上の話であり、 22 年経つと市場価値が 0 になるわけではない。次に、空き家率は 10 年以上前から横ばい状態である。さらにいえば売却用の空き家数はもっと前、統計データが残っている 20 年間で値が変わっていない。
なぜか。一番の理由はおそらく世帯数がまだ増えていることである。「人口が減少しているのに総住宅数は増加している」というのはかなりミスリードで、世帯数に応じた住宅数になっているのだと思う。
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