てがみ: qatacri at protonmail.com | 統計 | 2025

202508101

「社会を良くするために、皆が政治に関心を持って投票に行くべき」という主張にはずっと違和感がある。対象が何であれ、関心を持って学んだり行動したりすれば世の中はたぶんちょっと良くなる。政治にだけ「すべての」人が関心を持つべき、というのはよく分からない。「政治はすべての人に影響するから」といわれるが、それは政治に強い関心がある人の視点ではないかなあ。サイエンスもテクノロジーもアートもたくさんの人に影響する。

人の時間や興味の対象は有限である。それを何に振り分けるかはある程度個人の自由だし、社会を変える唯一の方法が政治や投票なわけでもない。というか、本当に変えたければ具体的な問題に直接アプローチすべきだ。時間がなければ NPO に寄付するといった方法もある。「政治と距離を置く」という生き方は推奨されないにしても、許容されていいと思う。それは社会問題から目を逸らすということにはならない。