Blender にはもともと分かりやすい公式のチュートリアルがあったように記憶しているのだが、今はソーシャルメディアで見つけろとか書いてある。
Blender に限った話ではないが、ソーシャルメディアなんかの解説は操作方法に偏りがちだと思う。
チュートリアルというのは操作方法や機能を説明すればいいというものではない。手を動かしつつも、持ち込まれる新しい概念やそのソフトウェアの設計思想などが適度に説明されなければいけない。チュートリアルの役目は「マニュアルを参照すれば必要な機能に辿りつけ、操作方法がぱっと分かる」という状態になることで、そのために必要なのは概念や思設計想の理解である。
よく「なぜ XX のような直感的な実装になっていないのか」という愚痴をみかけるが、たいていの場合そうなっていない何らかの理由がある (まあそれが歴史的な事情だったり、過剰設計だということはある)。「なぜ A でも B でもなく C のアプローチを採用したのか」という解説を書くのは、開発にかかわっているくらいの人でないとなかなか難しい。