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202611101

温度受容のしくみ
Journal of Japanese Biochemical Society 94(2): 236-257 (2022)

ふと「生物は自分の体温をどうやって測定しているんだろう」と疑問に思う。まず考えるのは普通の温度計のように気体や液体の体積変化を測定する方法だが、その機構を生体で構成して 1 ℃ 未満の精度を出すのは難しそうだ。

…と思ったのだが、そもそも恒温動物が体温を保つのは、その狭い温度域でうまく機能する物質を使っているからである。つまり、身体を構成しているタンパク質だか脂質だかは、そのあたりの温度域で大きく性質が変化するものがたくさんある。物理レベルで原理的な難しさがあるわけではないか。