てがみ: qatacri at protonmail.com | 統計 | 2019

201905001

私は Web 上の文章を読むのが好きである。この「文章を読むのが好き」というのは本当に文字通りの意味で、文体やテンポが好みであれば文章の内容はどうでもいい。文章自体を楽しむには内容の薄い方がむしろ好都合である。現に今読んだ文章の最後には「わざわざ最後まで読む人がいるとは思わなかった」と書いてあったし、先日読んだ文章の最後の方には「こんなもん誰が読むんだよって感じだけど」「改めて読み返すと、どうでもいいことばかり書かれた無駄な長文でかなり気持が悪い」とあった。筆者公認である。ちなみに後者は内容もちゃんとあるのだけれど、私はその対象物に興味がないので内容がないのと同値である。

検索するとページが引っかかるので予め書いておくと、前者の方は小説家だし後者の方も最近本を出していて、なんというかプロの文章である。これらを例として Web の文章が好きというのはどうかという気もするけれど、 Web という媒体がなければ不特定多数の目に触れなかった文章であることに違いはない。

最後にこの文章自身が内容のない駄文、というオチをつけたかったが、一万文字単位の駄文を書けるほどの文章力なんて全く持ち合わせていなかった。まあ文章自体を楽しむにはオチなんて必要ない。