虫の音で季節を感じると書いたけれど、今住んでいるアパートは本来虫の音が聞こえるような場所にはない。ただ、隣に雑草の茂っている空き地がある。
この空き地がちょっと謎なのだ。私が引っ越してきたとき、この場所は茶畑だった。茶畑にするには明らかに狭いし、周りに茶畑なんてない。一見して違和感があったので、アパートを案内されたときに質問したのを覚えている (「これは茶畑ですか」「はい茶畑です」くらいの会話だったので、特に情報は得ていない)。当時はそのうち建物が建つ可能性が高そうだ、あまり環境が悪化するようなら引っ越そう、くらいに考えていた。
この茶畑について、最初は所有者が半分趣味みたいな感じで栽培しているのかと思っていた。ところがある日業者らしき数人がショベルカーとともに来て、一切収穫することなくすべての株を引っこ抜き更地にしてしまった。その後しばらく放置されて雑草の背が高くなってきた頃、また業者が来て土を耕し、今度は数本ほど木を植えていった。その後は定期的に業者が草刈りを行っていた。この状態で安定するかと思いきや、ある日また全ての木を引っこ抜き更地にしてしまった。えええええ?
この後も定期的にこの狭い土地へ何人も業者が来て、何か植える→収穫せずに耕す、を短周期で何度もくりかえした。雑草が伸び放題で放置していると苦情が来たりごみを投棄されたりしそうではあるけれど、その対応としては不毛な作業が多すぎる。
とくに結論はない。