てがみ: qatacri at protonmail.com | 統計 | 2019

201917500

F∆7 - Ealt - Am - D7 I don't understand

コード進行の理論は矛盾だらけでとても理論と呼べる代物ではないけれど、ドミナントコードに含まれるトライトーンの解決が進行感を生むという点は多くの人が認めるのではないかと思う。でも実際のところこれもけっこう怪しい。

G7 C(b f) → (c e) が解決感を生んでいることは揺るぎない事実に思える。ではトライトーンの片方だけが動いて協和音になる (b f) → (c f) はどうかというと、私の感覚では解決感はない。実際にこれは G7 F に含まれる動きでいわゆる禁則である。後段に e を含む G7 → FM7 では若干の解決感があることを考えると、トライトーンの両方が動くことは解決感を得るための条件に思える。

このことを踏まえて reddit の質問 D7 FM7 の部分を見てみると、トライトーンの両方が動いて解決する先はないし、 D7 FM7 E7alt で二段階に解決しているということもない (…ないよね?)。つまりトライトーンの解決で説明のつかないドミナントコードの進行の例になっている。