ふと、以前 JR 特急しらさぎの車内販売が終了する日にたまたま乗り合わせたことを思い出した。
特急は良い。新幹線に比べて窓が広く速度も適度なので景色を楽しむにはとてもいい。しらさぎは太平洋側と日本海側を結んでいるので、冬に乗ると気候の変化が大きくてさらに楽しい (憂鬱になるという人もいる)。これは私がよく利用する路線や時間帯に依存した単なる偏見だけれど、新幹線はビジネスマンが足として利用する感じなのに対して、特急は割と行楽っぽい雰囲気がある。車内販売はその雰囲気に一役買っていると思う。いや、新幹線も車内販売があるので非論理的な主張であるな。まあいいや。
しばらくして車内販売の人が来ると、乗車人数はとても少ないにも関わらず「お疲れまでした」「今までありがとうございました」と何度も声をかけられていた。おそらく販売員の人はずっとこの路線を担当してきたわけではないので、そんなこと言われても困ると思うのだけれど、たぶん声をかけた人たちも承知の上だろう。
私はといえば、せっかくだから記念にコーヒーくらい買おうかと考えたものの、300 円出すなら駅に着いてから構内のパン店で飲んだ方が美味しいかと注文しなかった。それはそれ、これはこれ。