バイノーラル録音ではダミーヘッドの鼓膜に相当する位置にマイクを置いて収録する。考えてみると、その音をそのままヘッドフォンで再生しても鼓膜位置で録音時の波形は復元されない。
逆変換をかけるにしても、 0. 録音時の頭部モデル特性, 1. ヘッドフォンの設計時の頭部モデル特性1, 2. 聴者の頭部特性の 3 つがバラバラかつ不明なわけで、綺麗な補正は難しそう。何かノウハウがあったりするんだろうか。 KU-100 の写真を見ると鼓膜位置よりかなり手前にマイクがあるようなので、これもそのへんの工夫なのかもしれない。
あまり知られていない、というか私が最近まで知らなかったのだけれど、ヘッドフォンはスピーカーと違ってフラットな周波数特性を理想として設計されていない。