寝ている間に脳が記憶整理でもしているのか、深夜に目覚めるとたまに、むかし親しくしていた人たちのことを思い出す。そういうとき、以前は「仲が悪くなったわけでもないのに疎遠になってしまって寂しい」という気持ちが強かったけれど、今は「私の存在は忘れていいから、幸せに暮らしていてほしい」と思う。ごくごく稀に、風の便りで元気にやっていると知ることもある。そういうときは本当に幸せな気持ちになる。ほっとする、という方が近いか。一方的にそんなこと思われても気持ち悪いだけだろうし、何か困っていると知ったところで私にできることは何もないのだけれど。