学校の横を通り過ぎるとき、「あれは特定の時期だけ入れるゲームのダンジョンみたいな場所だな」とたまに思う。特に思い入れはないので、あの時代に戻りたいとかそういうのはないけれど。
私の通っていた小学校にはほぼ同じ大きさの校舎が二つあって、半屋外の渡り廊下で繋がれていた。ふだん授業を受ける教室はすべて南側の校舎にあり、北舎には理科室や美術室などの特殊な教室がある…という認識でいた (理科室は実際にあったはず)。学年が上がるにつれて北舎の色々な教室を使うのだろうと期待していたけれど、結局ほとんど使うことなく卒業してしまった。
今考えると、北舎はほとんどが空き教室だったのだと思う。児童数増加を見越して教室数に余裕をもった設計だった。実際の子ども人口の推移を考えると、おそらく北舎の教室のほとんどは設立以来一度も使われていない。
何の話かというと、私はダンジョンを全探索しないと気持ち悪いタイプ1なので、北舎の教室も一通り見ておきたかった。
が、面倒くささが勝るので実際にはしない、というかゲーム自体する気力がない。