会得した数少ない海外旅行の Tips に「たとえ英語のよく通じる地域に行くときでも、『おはようございます』と『ありがとう』だけは現地の言語で言えるようにしておく1。多少文脈的におかしくても、話し始めには現地の言葉を優先して使う」というものがある。文脈的におかしくても、とは例えば「ちょっとすいません」と言いたい場面で "Excuse me." ではなく現地の言葉で「おはようございます」と言うことを指す。
重要なのはいきなり色々覚えようとせず、この二つだけに絞ることである。挨拶・感謝の言葉は時や場合によって使い分けが必要な言語も多いけれど、正しくないことを承知でまずは適当に一つだけ選んで覚える。旅先で人に話しかけるときなんて脳のリソースに余裕がないので、このくらい割り切っておかないと言葉が出てこない。私くらいになると日本にいて日本人に日本語で話しかけられても、咄嗟に「あ、うぇえああうぁ」みたいな言葉しか出てこないし。
英語は話せるような書きぶりになっているが、もちろんそんなことは微塵もない。