てがみ: qatacri at protonmail.com | 統計 | 2021

202115301

世界的に出生率が低下している理由は、明確に理解されているわけではないらしい。個人的にはつい「個体密度が過剰な場合の生物の本能では」などと考えてしまうけれど、仮に正しいとしても生物の密度効果には何らかのメカニズムがあるわけで、何も説明していないのと同じである。

人の心を取り戻して、いち現代人として私の感想を書くと、「なぜ今まで合計特殊出生率 > 2 を維持できていたかの方が謎」である。現在の日本では、おおざっぱに 4/5 が結婚して平均 2 人の子どもを授かる。結婚するか否かの自由があり、子どもを授かるか否かの自由がある社会において、これくらいの値になるのは自然に感じる。

事実か知らないけれど、もし今まで社会的な理由によって出生率がかさ上げされていたのなら、遺伝的に子孫を残すことに興味のない個体が過剰に生き残っているのかもしれない。世代が進むとそういう個体が淘汰されて出生率が上がるのだろうか。生物の進化はそんな単純ではないか。