コンウェイのライフゲームには、複雑なプロセスが続く初期値が存在して1、それを具体的に作る方法も知られている。でも、初期値を手で適当に、あるいはランダムに設定したとき、そういうパターンになる確率は非常に低い。しばらくは複雑な挙動をするものの、ほとんどは最終的に短い周期のくり返しに落ち着く。これは他のセルオートマトンでも似たような感じだと思う。
私は今までこれをあくまでセルオートマトンの現象だと思っていたけれど、この世界も似たようなもので、いずれ定常状態や単純な周期状態に収束する過渡的な状態かもしれないのだよな。実際に物理の方程式の最も安定な解は多くの場合単純なわけだし (ここで脳内に住んでいる色々な分野の人から無限にツッコミが入る)。
チューリング完全なので。チューリング完全性が複雑なプロセス存在の必要条件なのかは知らない。ドライにいえば「複雑さ」の定義の問題ではある。研究はたくさんなされていると思うので、気が向いたら読む。