てがみ: qatacri at protonmail.com | 統計 | 2021

202135100

心理学実験などの話を読むと、人は無意識のうちに (本来影響を受けるべきでない) たくさんのものに影響されていて、非合理的な判断をしている例が山ほど書いてある。再現性が低いという話はあるにせよ、人の判断にある種の脆弱性があるのは間違いない。

この脆弱性があまり宜しくない方に応用されているのはよく見かける。不動産会社にある物件を見たいというと、「ついでだから」ともう二つくらい物件を回って比較基準をうまく操作する。ギャンブルでの射幸心の煽り方、宗教やマルチ商法の勧誘などなど、例を挙げればきりがない。

ではこの脆弱性の良い応用例はないか。残念ながら悪い応用ほど効果的なものは少ないようにみえる。それどころか知識があり、自分が今非合理的な行動をしていると認識できても、舵の向きを変えられないことはある。物事を先延ばしにする人はそれを合理的な行動だと思っているわけではない。プラスに応用するどころか、マイナスをゼロにすることすら難しい。

つまりどういうことかというと、明日がデッドラインなのにこんな文章を書いている場合ではない。