このページを書き始めた動機の一つは、文章を書く練習をすることだった。だから、どうでもいい内容でも文章は何度もしつこく修正している。しかし文章が上手くなったようには思えないし、何より推敲にかかる時間が全く減っていない。ずっと頭痛が痛い文章の修正に四苦八苦している。
考えてみるとこれは当然かもしれない。絵を描くことや楽器を演奏することなどと違い、言語は誰もが毎日使っているものである。もちろん文章を書くことと口頭での会話は違う。練習して向上する部分はたくさんあると思う。でも楽器の練習のように 0 からの出発ではない。
もう一つ似た動機に「文章を書くことへの心理的なしきいを下げる」ことがあったが、これも解決しているとは言いがたい。文章化が面倒だと感じる内容は「いったん理解してしまえばシンプルだが、論理が一本鎖でなかったり抽象度が高かったりして、自然言語へのシリアライズが自明でない」タイプが多い。ボトルネックはシリアライズ部分であって、ここでどうでもいい駄文を書いてもしきいは下がらない。