VR の没入感が好きでちょくちょく触っている。個人的には VR が飛び道具である必要はなくて、普通のディスプレイより映像の臨場感がちょっと上がればそれでいい。
ただ、 VR を普通のディスプレイの延長線上で捉えると画質面で大きなハンデがある。レンズの収差が大きい。視野中心の ppd が低い。それにもかかわらず 5K 超の高解像度と高いフレームレートが要求され、レンダリングを簡素化する必要がある。現在のリッチなリアルタイム CG を支えている deferred rendering + temporal AA は VR と相性が悪い…などなど。
飛び道具ではない VR にとってこれらは本質的な問題で、「視覚体験を向上させるために VR に対応したのに普通のディスプレイの方がきれい」という本末転倒な事態になる。