てがみ: qatacri at protonmail.com | 統計 | 2023

202311300

最近シンセ系の音に興味が出てきて、たまに試している。なんというか、思った以上に何をしたらいいか分からない。操作や仕組みが分からないといった技術的なことではなく、音をどうしたいのか定まらない。

極端ないい方をすると、アコースティック系の楽器には目指すべき究極の音があり、それにいかに近づけるかが勝負になる。その究極の音は一つとまでは言わないにせよ、限られた数しかない。異論はあると思う (自分も他人がそう主張したら反論しそう) が、私はそういう感覚を持っていた。

その感覚でシンセを触ると、荒野に放り出されたような気分になる。どんな音でも作り出せるから…ではない。シンセで作り出せる音はあくまでシンセの音であって、その中で欲しい音を明確にするのが難しい。あと、「完璧すぎる音をデグレードする」という行為に慣れていないのもある。