202311700

• 数理的にかっちりと定義されている問題。総探索によって理論上は最適解が求まる問題など。
• 背後にシンプルな数理モデルがある問題。物理の方程式など。

などに対して、機械学習的な手法を持ち込むことに心理的抵抗がある。これは偏見なんだろうか。

この心理的抵抗を言葉にするとしたら、

• 究極の手法は (それが近似手法であっても) 数理的に洗練されたものだろうという期待。
• 問題そのものに対する理解が深まらないことに対する不満。

あたりかなあ。まあでも、たとえば分子間ポテンシャルは物理の基礎方程式から決まるものの、結果はごちゃごちゃしていて、人類が十分に賢ければシンプルな式で書き下せる、ということはたぶんない。将棋の思考プログラムでも、手作りのシンプルな評価関数でよい結果を得られる可能性は低そうである。近似のため途中に現れる effective な量に対して機械学習的な手法を持ち込むのは、おそらく妥当ではあるのだよな。