新しい技術やら何やらが登場したとき、「従来と比較して X というアドバンテージがあるので、 Y のような展開や応用があるだろう」みたいな予測がなされるし、自分もつい考えてしまう。でもその予測が的中することは少ない。もちろん予測自体が難しいのもあるけれど、たぶん「従来との違い」に注目しすぎるのは良くない。
例えば、「紙書籍から電子書籍に移行すると、今までになかったインタラクティブなコンテンツが登場する」という予測があった。これは典型的な従来との違いに注目した予測だが、冷静に考えると変である。すでに世の中にはいろいろな形でインタラクティブコンテンツが存在している。電子書籍にそれが求められているのか。
VTuber が登場した当初、「Virtual だからこそできること」についていろいろ話があったと思う。現在の VTuber がそれを売りにしているようには見えないどころか、 Virtual が足枷になりそうなことに挑戦している人もいる。面白いことやるのに「強み」みたいなものにこだわる必要は何もない。
まあ「予測している暇があったら手を動かせ」が正しいとはおもう。