202331001 これについて考えていた。もし最低賃金制度がなければ、 (フルタイム換算で) 衣食住を賄えない給料の仕事にも相当数の人が集まることになる。なぜか。
もちろん業種や個々の事情などいろいろあると思うけれど、一番の理由はたぶん、学生や配偶者と生計を共にしている人など、他から収入が流れてくる人々が応募するからだ。全体としてこの労働市場は「ある程度給料を貰っている人から間接的にお金が流れる」ことで平衡状態になっているのだと思う。閉じた最小の例を挙げるなら、「二人が正社員とバイトとして同じ仕事をして、それぞれ 2000 円/h, 1000 円/h の給料をもらう。生計を共にすることで、結果的に両者とも 1500 円/h の仕事をしているのと等価」といった状態である。逆にいえば、その仕事の収入だけで生活していかなければならない人は割を食っている。
素人考えにしてはいい線を突いていたのでは (自明なだけかもしれない)。先の考察が正しいとすれば、同一労働同一賃金を制度化するのが良いように思える。調べてみると、 2020 年あたりから導入が始まっているらしい。
まだ努力目標レベルなのかな。